ターンオーバーのしくみ

40代になると急にシミが目立つようになるものです。これは女性ホルモンの分泌量が低下することによって、肌の新陳代謝がなかなか進まなくなり、ターンオーバーが遅れがちになることと、メラニンがつくられやすくなることなどが原因です。
肌にメラニンがつくられても、およそ28日後にはターンオーバーで古い角質とともに肌の外に押し出されます。しかし新陳代謝を促す働きの女性ホルモンは、アラフォーになるとかなり減少してしまいます。そのため、肌にできたメラニンがなかなか排出されずに残ってしまうことになります。
ビタミンCが美肌を作る
アラフォーからの美白に欠かせないのがビタミンCです。ビタミンCは、皮膚科でも色素沈着の治療に飲み薬として処方されているほどで、美白効果は証明済み。そんなビタミンC、うれしいことに身近な食べ物にたっぷり含まれています。
熱に弱く時間経過でも失われやすいビタミンCは、水にも溶けやすいため、含有量よりも摂取のしやすさ意識しましょう。
摂りやすい食べ物としては果物かジャガイモがおすすめです。果物では柿やキウィ、いちご、柑橘類に特に豊富に含まれています。新鮮なうちになるべくたくさん、毎日食べたいものです。ジャガイモはデンプン質であるため、ビタミンCが壊れにくく、流出もしにくいので摂取しやすい食べ物の代表と言えます。いろんな料理に使えますし、加熱しても大丈夫なので、ビタミンCの供給源として有効に利用したいものです。
ザクロも美肌におすすめ
美肌効果が高いと評判のザクロには、メラニン色素をつくる酵素の働きを抑える成分が入っています。美白にたいへん効果のある食べ物なのでシミができる前に積極的に摂りましょう。ちなみに、同じ成分はイチゴやラズベリー、ナッツ類にも含まれているので、食べやすいものを選んで摂りましょう。
肌が乾燥すると傷みやすくなるので、メラニンがなるべくつくられないようにする為に肌にストレスをかけず、水分を十分補給して保湿することが大切です。そして、肌を保湿しやすくし、良好な状態に保つに為にビタミンEやイソフラボンを摂取しましょう。
ビタミンEは大豆やナッツ類、たらこ、ゴマ、卵黄に多く含まれています。イソフラボンは大豆に含まれており、特に吸収率が高い発酵食品、味噌や納豆がおすすめです。イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするため、女性ホルモンが担っていた美白効果がある程度期待できるようです。
葉酸やアスタキサンチンなども取り入れて
葉酸には細胞分裂を促し新陳代謝を高める作用があります。肌のターンオーバーがスムーズにおこなわれるようになれば、美白が期待できるので、葉酸はぜひとも摂りたい成分です。特に含有量の多い食品としてはレバーですが、苦手な方は生の緑黄色野菜やウナギ、納豆をで食べるとよいでしょう。
シャケやエビ、カニのアスタキサンチンには、メラニン抑制効果があります。なるべく色の鮮やかなシャケを選んで、できれば毎日食べたいものです。大豆や小麦胚芽、ハチミツに含まれているL-システインという成分は、肌に沈着してしまったメラニンを排出する働きがあるので、これらも頻繁に摂っていきたいものです。
メラニンは溜まっていくもの、増えるものだと諦めず、身近にある効果的な食べ物を積極的に食べることで美白を維持していきましょう。
美は健康から。いつまでも自分らしくいるために。