夫婦関係の潤滑油がセックスという幸福【すずね所長のオトナ夫婦の寝室事情#32】

夫婦関係の潤滑油がセックスという幸福【すずね所長のオトナ夫婦の寝室事情#32】

夫婦の究極のコミュニケーションは“セックス”。一体それはなぜなのか?なぜセックスをしていると夫婦関係が良好になるのか。セックスレスではなくセックスがある方がいい理由とは?これまで数万組の夫婦の悩みに答えてきた、夫婦仲相談所所長の三松真由美さんが解説してくれます。


夫婦仲相談所所長 三松真由美さんの大人気連載【すずね所長のオトナ夫婦の寝室事情】第32回目はズバリ「夫婦の一番の潤滑油は“セックス”」というお話です。

セックスレス問題が日々取りざたされる日本において「夫婦の一番の潤滑油は“セックス”」と言える夫婦はいったいどのくらいいるのでしょうか? そして、なぜセックスが夫婦の一番の潤滑油といえるのでしょうか?

今回もたっぷり三松節で教えていただきました。

喧嘩したあと仲直りするきっかけ

前回『セックスレス亡国論』(朝日新書)の著者鹿島先生の解説をもとに「セックスレスの理由=面倒くさい」について考えました。

私は、あえてその面倒くささを克服すると男女関係がしっくりゆくことを謳い続けていました。この本のテーマと一致しています。夫婦関係の潤滑油がセックスだということです。ちなみに、私の持論は「セックスの定義は“挿入→射精に限らない”」なのですが。
さて潤滑油について考えてみましょう。

食欲と性欲を邪魔されるとストレスを感じる

人間が怒るのは、セックスと食べ物の禁欲を強制されたときです。レストランで、おなかがすいているのにオムライスが30分来なかったら・・確かに怒ります。セックスの禁欲は家庭内で夫に(妻に)断り続けられることによってできるシーンとなります。「だめ、眠い、疲れてる」が3ヶ月続くと禁欲せざるを得ない状態に突入。怒りはしないかもしれませんが相当なストレスです。

そして、怒り、ストレスを解消するのはオーガズムです。

女性はオーガズムを得ることで、ホルモン分泌がよくなって、脳科学者の皆さんが言われるように脳内伝達物質があれやこれやジュワジュワ動く。

「こんないい気分になるなんて女に生まれてよかったわ」的満足感が湧きます。鹿島先生も「オーガズムが確保できれば喧嘩はしない」と書かれています。私が以前行った調査では喧嘩したあとセックスで仲直りできる夫婦は半数以上いました。インタビューもしました。「腹が立っていても、怒りを上塗りするくらい夫とのセックスは気持ちが良い」「こんなことで許してもらおうなんてふざけないで! と思いながらも許してしまう」という、喧嘩リカバリーをセックスが後押しする発言もありました。喧嘩で興奮しているからさらに興奮が高まるかもしれません。

「こんなひどい奴に快楽を与えられるなんて悔しい」という気分は燃える要素のひとつです。“ストレス”と“セックス”はなかなか密接な関係があります。よって、セックスレスは夫婦の緊張感を高め、夫婦喧嘩の仲直りのきっかけを喪失していることになるという鹿島先生の意見は論理的です。

もちろん、オーガズム一点集中ではなく、そこに至るまでのハグやスキンシップで男女とも安らぎを感じます。

「喧嘩しているのにそんなことできない!」というのが一般的な意見でしょうが夫婦仲ラブラブの達人たちはそんな自己主張はしません。ストレスは、なるはやで解消することが円満の要因ということを理解しているのです。寛大になりましょう。今こそ聖母マリアを、マザーテレサを、観音様をめざそうではありませんか。

オーガズム無縁女性への助言

セックスレス相談でよく出てくる「今までオーガズムを感じたことがありません」という発言。これは、マスターベーションで探索、確認、開発するしかありません。

開発に長けているパートナーですと、開発を委ねることができますが、そんなパートナーは数えるほどしかいません。砂場に落ちた1円玉を探すほどむずかしいことです。

「オーガズムがどんな状態かわからない」という女性は年齢に限らずいます。“50代で子どもあり”でもわからない方はいらっしゃいます。痛みしか知らない女性もたくさんいます。

よって、わからないことを自虐ネタにせず、今から開発すればよいのです。オーガズムに関しては「時すでに遅し」ということはありません。私が行った調査ではオバフォー、オバフィフでオーガズム体感率は高い数値が出ています。

オーガズムは膣括約筋と会陰、膣入り口から3分の1の箇所が収縮をし始める感覚です。官能小説、レディコミでは「ビクン、ビクン」と表現されます。言い得て妙なり。これはまず自分で試してみないとツボがわかりません。

ミスユニバースジャパン公式栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさんは、オーガズムを伴うセルフプレジャーを勧めています。精神安定をもたらす行為として捉えているのです。パートナーがいない人はひとりでしましょうと。

1日1回のオーガズムで医者いらず。名言です。

オーガズム問題はまだまだ奥深いので今後も書き進めてゆきます。お楽しみに。

夫婦仲相談所所長/執筆家 三松真由美

ラブダイエット スイーツなしで体と心を満たす美の教科書

肌と肌の触れあいこそ最高のダイエット。愛情が補充されれば、食べすぎない。 人気栄養コンサルタントによる 体にも心にも栄養を与える法。 心のさびしさ、虚しさをスイーツで埋めている女性が多いことに危機感をおぼえたエリカ・アンギャルさん。真面目で優しい日本女性は、自分のことよりも、夫や子供や恋人や仕事のことに一生懸命になりがち。でもそれが女性たちを疲れさせ、甘い食べ物に逃避することにつながっているのではないか、他者へばかり愛情を注いで、自分への愛情は足りてないのではないかと思うに至りました。 愛情と食べ物の関係を、体の機能から解き明かし、そこからハグやキス、セックス、フラートなど肌と肌の触れ合いによって心と体の感受性をあげ、他人も自分も健やかに愛す方法を提案します。エリカさんと一緒に真面目に率直に、自分の体のことを考えましょう!

セックスレス亡国論 (朝日新書)

セックスレスに結婚氷河期と、お寒い限りの日本のカップル事情。それは資本主義の避けられない宿命なのか!?  古今の性風俗に精通する仏文学者の鹿島教授に、性愛文化に憧れ渡仏した熟女ライターが挑み、セックスレスの歴史と真実がひもとかれる。悩める男女に希望をもたらす警世の書!



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この記事のライター

恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。

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