子どもにかかるお金についていちいちケチをつける夫【夫婦問題お悩み相談室 #34】

子どもにかかるお金についていちいちケチをつける夫【夫婦問題お悩み相談室 #34】

結婚して子どもができると、教育方針やお金の使い方など、子どもに関する悩みが増えていきます。夫婦間で考えや意見が一致していればいいのですが、そうでない場合はどうしたらいいのでしょう。夫婦間でのお金に関するトラブルとその対処法について考えます。


【お悩み】 教育費について文句ばかりいう夫。説得するにはどうしたらいい?

以前から長女の私立中学受験に反対していた夫ですが、入学が決まると、入学金も授業料も高い、制服代が高い、と文句ばかり言います。しまいには「俺はこんな金を払うために働いているんじゃない!」と怒鳴る始末。私のパート代だけでは足りないので、夫に頼らなければならないのは事実ですが、どうしたら夫に、これは必要なお金だと理解してもらえるでしょうか。(Fさん・43歳)

自分の意見を主張しすぎると夫婦喧嘩に発展

夫婦喧嘩は、たいてい、自分の思いを主張するところから始まります。

ほとんどの人は、自分の考えは正しいと思っています。でも、それはごく自然なことかもしれません。なぜなら、人生は常に選択を迫られていて、たくさんの選択肢の中から、自分がいいと思える道を選び、その方向に向かって進んでいるからです。
「正しい」と信じていないと、不安で前に進めないですよね。

でも、結婚生活では、自分の意見(正しさ)を主張しすぎると、不協和音が生じてしまうので要注意です。

離婚原因として、「性格の不一致」「価値観の違い」という言葉がよく挙げられますが、育ちも環境も違う二人の価値観や性格が違うのは当たり前のこと。離婚にまで至ってしまうのは、夫婦双方とも「私は正しい」と断固主張しているからです。
折り合いをつけたり、歩み寄ろうとする気持ちがないと、どうしても決裂してしまうのです。

結婚生活の中には、喧嘩の種がたくさん転がっています。
その中のひとつ「教育方針」は、できれば夫婦間の考えが一致しているのが理想的です。両親それぞれが異なった意見を主張し、やり方を強要すると、間にいる子どもが困惑してしまうからです。

本当に必要なお金とはなにか

Fさんの相談内容に「どうしたら夫に、これは必要なお金だと理解してもらえるでしょうか」とあります。

F家にとって本当に必要なお金とはなんでしょう。

じつは、ここがいちばん大切なポイントであり、夫婦できちんと話し合わなくてはならないところです。

我が子の未来を心配しない親はいません。子どもを愛する気持ちは誰でも同じだと思います。どんな親も、我が子がすくすくのびのびと健全に育ち、自分の頭で考えて行動できる子になってほしい、自分らしい人生を歩んで幸せになってほしいと望んでいるのではないでしょうか。

そういう意味では、夫も妻も共通の考えを持っているのです。

そのために大切なことはなにか、夫婦で意見を出し合い、教育方針を定めるのが本来のやり方です。何かと費用のかかる教育に関しては、夫婦で方針を一致させておくと、その後も教育費に関して揉めることは少なくなります。

ご主人の意見や考えに耳を傾ける

ご主人が、お金の使い方に「いちいちケチをつける」というのは、納得感がないからだと思います。

私立進学には、あまり賛成ではなかったのでしょう。納得感がないまま、決定してしまったために、出費があるたびに文句を言い、「こんなことをするために働いているのではない」というセリフが出てしまうのだと思います。

F家の場合は、すでに私立中学に入学していますが、今からでも遅くありません。ご主人の声に耳を傾けてみてください。

どうして、中学受験に反対したのか、公立の良さとはなにか、など詳しく聞いてみるといいでしょう。ご主人自身の経験から、メリットがあると考えているのだと思います。

「こんな金を払うために働いているのではない」というご主人の言葉の真意を確認するのもいいと思います。

Fさんも、なぜ子どもを「私立中学」に進学させたかったのかを話しましょう。学費がかかるけれど、私立にはその価値があると判断し、そのためにパート収入を得ていることも伝えます。

夫を説得しようと考えるのではなく、自分の思いを冷静に伝えます。具体的に話さないと伝わらないので、相手に伝わるようにきちんと話す努力を惜しまないでくださいね。

子どもが安心できる居場所を用意する

親の不安定な状態や夫婦喧嘩は子どもに影響します。

大好きな両親が、自分のことで意見対立しているのを見るのは辛いもの。小さな心を痛めているので気をつけてくださいね。

親は、子どもが心から安心して落ち着いて生活できるよう「安定した家庭」を用意してあげることが大切です。

中学生なら、子どもの意見もあるでしょう。話を聞く、話をするという行為は、安心感をもたらします。距離が近づくことで歩み寄りの気持ちも生まれます。自分の意見を押し通すのではなく、それぞれの意見を尊重しながら折り合いをつけるのがポイントです。

そうすることで、夫婦や家族の絆が強まっていきますよ。

夫婦は対立関係でも敵対視する関係でもありません。このまま何もしなければ、ご主人の文句や小言が続き、不満も解消されません。

F家にとっての「大切なこと」を再確認する絶好のチャンスと捉えて、まずはご主人の気持ちを聞き出し、アウトプットしてもらうことから始めてみてください。

ご主人の気持ちに変化があれば、その後の展開も変わっていくと思います。

夫婦問題カウンセラー 渡辺里佳

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この記事のライター

夫婦問題カウンセラーとして、結婚・離婚・夫婦に関するコラム記事を発信、電話カウンセリングのボイスマルシェでも活動している。

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