【#FocusOn】セックスの定義を切り替えればいい!挿入ありきのセックスは人生100年時代にそぐわない<最終回>

【#FocusOn】セックスの定義を切り替えればいい!挿入ありきのセックスは人生100年時代にそぐわない<最終回>

【すずね所長のオトナ夫婦の寝室事情】が大好評連載中の夫婦仲相談所所長 三松真由美先生。なんといってもセックスレス問題に関する記事は毎回多くの人に読まれています。第二回目でセックスレスになってしまう大きな要因について教えていただきました。最終回はどうしたらセックスレスが解消するか、というお話です。


ふだんの日常会話では夫に強いことを言っているのにセックスのことになると弱気になる

前回の記事はこちらから

―いよいよ読者の皆さんが一番聞きたいこと…どうしたらセックスレスが解消できるかということについてお話いただけますでしょうか?

10年間同じリビングで一緒に過ごして同じご飯を食べて、同じ匂いを嗅いでいたらどうしてもやる気スイッチは入りずらくなってしまいますよね。なので、現実逃避できるようなふたりの時間を持つことが大切だと思います。

―旅行に行くとかでしょうか?

そう、旅行は鉄板の現実逃避です。でもいきなり旅行に行くなんて、日程調整やら計画やら、超面倒くさい。それでなくてもセックスレスの理由の1位は「面倒くさい」なのに(笑)

気軽に散歩するところから始めて見たらどうでしょうか? 子どもの話題で会話するのではなく、いったん家族単位を夫婦ふたりに絞るんです。ふたりのこと、自分のことについて話す。今週の喜怒哀楽を思い出したり、2年後に大きな旅行しようかとつぶやいたり。そうするとまだお互い独身だったころのトキメキが戻ってくるかもしれません。プチ旅行気分で遠距離散歩したり映画を観たりする、”デートという概念の行動”をするのはとってもいいと思います。

―ですが小さな子どもがいるとなかなか難しかったりするのが現実です…。

でもね、本気でセックスレスを解消しようと思うのなら実家や友人に預けてでもふたりの時間を持たないと男女の感覚は戻ってきません。「子供がいるから無理です」、チャンチャンって終わってしまってはレス改善のステージにさえ立てません。子供の手が離れた頃は、燃えたぎる激情など減少しているからセックスレス改善どころか、一人が楽・・という落ち着きモードになっている。もちろん性器官のメンテナンスを10年もしてないと、カラダも性的なことを忘れてしまう。旦那さんはまちがいなく、勃起力が弱るお年頃突入。セックスレスの相談でいらっしゃる方は「子どもの手が離れたら再開したい」などとおっしゃいますが、ナンセンス!!考えが甘い。レス改善を思い立った時がはじめ時なんです。もしね、旦那さんがお誘いしてくれたのなら、頭っから拒否しない。できる範囲のセクシャルコンタクトでいいので、向き合ってますよ感を醸し出してください。夫婦のセックスライフを一からやり直すつもりで始めたらいいと思います。

―なるほど…確かに本気で悩んでいるなら何とか時間をつくるべきですね。しかし普段からセックスに関して話していない夫婦がセックスライフを一からやり直すというのもハードルが高いと思います。

普段の会話では夫に強いことを言っているのに、セックスに関しては控えめになってしまうというのはね…。男女フィフティな世の中ですが、セックスに関しては女性がはりきると男性はひいてしまう、そのことを女性の本能はわかっています。どうすれば相手がガバっとのっかってくれるのか? 「セクシーな下着をつけてバンバン攻めて!」 は間違いです(笑)そうではなくて、「どういうときにセクシャルな気分に切り替わるのか」ということについてちゃんとお互いが共有することが大切なんです。人それぞれ萌えポイントや気持ちが良いことは違いますよね。なので「私はこうしたい」「こういうことはしたくない」「これ・・してみたい」などについて具体的に話す必要があります。

そうすると夫も妻が悦ぶことが分かるので誘いやすいですよね。わからないで手探りで頑張るって大変ですよ。自分のセックスがよくないから拒否されるのかもしれない、と思っている男性も多いと思います。最初から一緒にアダルトビデオを見るのはハードルが高いのなら、ストーリーのある官能映画を観て感想を言い合うところから始めてみたらどうでしょうか。「花と蛇」はもはや古典ですが、リメイクもされ続け、女性にも人気です。

―官能映画なら一緒に見られそうです(笑)

挿入して射精することだけがセックスではない

私の著書やコラムでもさんざん言っていますが、女性が“ちょっと折れる”ってことが大切なんです。良いセックスをしたいなら負けをとれ! と。男性のワイルドな本能を呼び覚ましてもらう。そうすることで自分が気持ちよくなって幸せホルモンがたくさん出るならそれが一番です。

―本当にそうですね…。逆にセックスに誘われてそういう気分じゃない、という時はどうしたらいいのでしょうか? 特に産後とか。産後に拒否をしてその後セックスレスになってしまった…という夫婦も多いと思います。セックスをしたくないとき、相手を傷つけずに断る方法を知りたい女性は多いと思います。

断るのではなくてセックスができない理由を伝える。そしていつならできるのか、ということを教えてあげることです。先の見えないお預け状態が続いたら辛いです。なので「今日はすごく疲れていてそういう気分になれないけど週末ならできる」とか「産後でカラダが辛いから今はできない。カラダの調子を見ながらだけど2か月後にはできると思う」とか、いつできるか日取りを見える化してあげる。

あとは、今はセックストイもたくさんあるので、挿入の変わりになる行為をしてあげるということも考えたらいいと思います。これは体調が悪いときや生理中で、誘いを断りたい女性にもアドバイスしています。「あなたがTENGAを使っていかせてあげればいいのよ。5分で終わるわ。楽チンよ。うふふふ」って(笑)

―なるほど。射精のお手伝いをしてあげるんですね。

そうですね。いつも言っているんですが、セックスって必ずしも挿入して射精することだけじゃないんです。男女がお互いを見てうっふんな状態になることなんです。キスをして抱き合って、射精のお手伝いをしてあげたらきっと男性は女性を愛おしく思うと思いますよ。あとは夫婦だからこそ、ふたりのセックスの定義をふたりで作っていけばいいと思います。「うちのセックス定義は指でなで合うだけだ」上等じゃないですか。勃起せずとも濡れずとも、相手を異性として扱い続ける。まさに死ぬまでセックスできるでしょ。お互いの気持ちを大切に性的欲求を解消すればいいと思ってます。

―それは素敵ですね。興奮して挿入してギッコンバッコンしなきゃいけないから疲れるし、セックスがしたくなくなったという夫婦も多いと思います。

そうですね。あとは、セックスは夜ベッドでするもの、という思い込みを捨てること。こう思っていると子どもが横にいるからできない、とか疲れて寝ちゃってできない…となってしまいます。それこそ夫婦なのだから場所も時間も子どもがいなければ自由なはずです。保育園に子どもを預けた後、出社前の時間にしたっていいじゃないですか。日曜に子供が出かけてる間に遮光カーテンひいて、いたしてしまうのもあり。柔軟性が必要です。固定概念は捨てる。ふたりだけのセックスのカタチを確立できるなんて本当に素敵だと思いますよ。

―たしかにそういう思い込みもあると思います。ちょっと話は変わりますが、妻に対してだけEDという男性もいるとか…

うーん。それもですね、どうなんだろうなあ? って思います。夫に抱いてもらえないっていうアラフォー妻の話をよくよく聞くとね、自分は何もしないし何の要求もしないマグロ状態、もちろん新しいセックスにチャレンジもしない、という場合がすごく多い。それじゃあね…10年も同じ相手に自分ばっかり奉仕するセックスなんてしたくないって思ってしまうのも当然だと思います。今はネットでいくらでも情報が手に入ります。ぜひ勉強してほしいと思うんです。その上で、ふたりの性的嗜好を把握し合って、一緒に楽しいセックスのカタチを探す。性の嗜好って変わります。経年や環境変化に寄って。そうそう、無意識に眠ってる趣味嗜好がある日目覚めるってこともある。あ、私、着衣セックスしてみたい・・・とか。そこを見つけ出すと、これはもう「セックス苦手です」「性欲ゼロです」なんて言ってられない。努力せずして性交なし・・もとへ。成功なし。

セックスレスの理由は“妻だから萌えない”ではなく、たるんだお腹かもしれないし、加齢に伴いデリケートゾーンのニオイが気になるようになったのかもしれないし、いつも同じヨレヨレのパジャマを着ていることかもしれない。眉毛がない顔かもしれない。夫婦それぞれみんな違うものなんです。

本当に解消したいと思うのなら、なぜセックスレスになってしまったのか、という理由をお互いに率直に言い合ったらいいと思います。ショックかもしれないけど、幸せなセックスをするための会話ならきっと楽しいはずです。その先に楽しいセックスライフが待っていると思えばきっと頑張れる! どうかアラフォーでセックスを諦めないでください。さっきも言いましたがセックスはお互いが目をみてうっふんするもの。挿入だけがセックスではない。そう思ったらちょっとセックスに対するハードルが下がると思います。

―いつもパワフルでチャーミングな三松さん。何万組もの夫婦のセックスに関するお悩みを聞いてきたからこそ話せる真実のお話に終始うなずくばかりでした。“挿入して射精することだけがセックスではない”という言葉に勇気づけられた夫婦も多いのではないでしょうか。ぜひ、自分たちだけのセックスの定義を夫婦で創り上げていってくださいね。

文/和氣恵子、撮影/鈴木志江菜

夫婦仲相談所 所長 三松真由美さん
バブル期直後にhanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。会長を務める。託児付きイベントや育児本出版等子育て中のママ達の活動の場を広げる。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察。恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。

三松真由美さんの記事はこちらから



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