セックスレスは悪い事? 「良いセックスレス」と「良くないセックスレス」【幸せ夫婦コミュニケーション術 #88】

セックスレスは悪い事? 「良いセックスレス」と「良くないセックスレス」【幸せ夫婦コミュニケーション術 #88】

「セックスレス」と聞くと、どうしても「夫婦の間に溝がある」「夫婦仲が悪い」のようなイメージを持ってしまいがちですが、そもそもセックスが必要ない、という夫婦もいます。お互いが精神的に自立していて、セックスがなくても愛情を確かに確認できているなら、それは「良いセックスレス」ということになるのではないでしょうか。まずは自分たちの状態について考えてみましょう。


「セックスレス」=「悪いこと」?

夫や恋人との間にセックスがなくて悩む女性は大勢います。それは、単に性欲だけの問題ではなく、

「セックスを求められない=愛情がない」
「セックスを求められない=女としての魅力がない」

など、自分の価値が男性の中で下がっているように感じることが、苦しくなる原因のひとつ。

確かに、「付き合っている頃は週に何度も抱き合っていた」「昔は彼のほうから求めてくれていた」ような過去があると、それがなくなった今の状態に不安を覚えるかもしれません。セックスは愛情を確認できる行為と思うからこそ、なくなってしまうと相手からもう好かれていないではないかと感じてしまうのですね。

ですが、セックスをしなくなったとしても、

・ほかの習慣は変わらない
・かけてくれる言葉や態度が変わらない
・安定した関係を築けている

と、コミュニケーションがしっかり取れているのなら、セックスレスについて大きく悩む必要はないと筆者は考えます。

今のふたりの状態は、「セックスがなくても愛のある関係を築けている証拠」でもあるのですね。それは「良いセックスレス」ともいえるのではないでしょうか。

では、「良いセックスレス」にはどんな特徴があるのか考えてみましょう。

セックスに依存しない愛情が「良いセックスレス」

たとえば、結婚前と変わらず自分や家族を大切にしてくれていて、夫自身もゆったりと過ごしている。「いつもありがとう」と笑顔で声をかけてくれて、それだけで自分の心があたたかくなる。

こんな状態でセックスレスである夫婦もいるかもしれません。

普通に仕事をして、家に帰れば笑いながらその日のことを報告しあい、次の予定を立て、週末は家族で過ごす。そこにセックスがないとしても、不満がなく幸せだと思う。

それは、夫婦の愛情をセックスで証明しようとしていないからです。

性のつながりは確かに深い情欲を呼び起こします。その愛情を共有することで心が満たされることもまた事実ですが、ふたりで分かち合えるのはセックスの喜びだけではありません。

毎日健康に日々を送れること。言葉を交わしてお互いの気持ちを知ること。家庭について話し合えること。外食したり旅行したり、楽しい時間を一緒に過ごせること。

そんなすべての機会が、夫婦の絆を強くしてくれます。ふたりが精神的に自立していて、お互いを尊重できるのが一番大切な愛情であると思います。それは時にはセックスより重要なことかもしれません。

「セックスレスだけど、夫への愛情に疑いはない。満たされている」。そんな状態が、「良いセックスレス」だと思うのです。

「良くないセックスレス」はコミュニケーション不足から生まれる

反対に、セックスがないことに強い不満を覚えるのは、ふたりのコミュニケーションが上手く取れていない証拠になります。

「いつも『疲れている』ばかりで相手にしてくれない」「夫から誘われてもその気にならない」など、ふたりの間にすれ違いがあると、そこから溝が生まれ、気持ちが離れていく原因のひとつにもなるのですね。

セックスレスによって感じているストレスを放置すると、浮気や不倫などに発展する可能性が高くなります。夫がダメならほかの男性でいいと浮気に走ったり、自分が相手にしないことで夫が不倫を始めたりと、そうなると夫婦や家族が崩壊してしまうことになるかもしれません。

これが「良くないセックスレス」です。

セックスレスに不満があること自体が悪いのではありません。愛する人と抱き合いたいと思うのは当然の欲求であって、恥ずかしいと思う必要もありません。

問題は、それを夫に伝えていないことです。妻の気持ちは言わないと知ることができません。ストレートに言うことに抵抗があるのなら、まずは夫の関心を性に向けること。プレッシャーなくセックスに向き合ってもらうには、日々の小さなスキンシップや会話を増やすことから始めてみてください。

「いつでも抱き合える」のが理想のセックス

「良いセックスレス」の夫婦には、ふたりの性について開放感があります。「しなくてはいけない」と感じるのではなく、「いつでも抱き合える」と思うからこそ悩みや苦しみがありません。なによりお互いが今の関係に満足して満たされているのです。

対して、「良くないセックスレス」は焦りや怒りがふたりを苦しめます。けれどスムーズに抱き合えないことのストレスは、ふたりで解決していくことでより幸せな愛情へと発展させることができるのです。

「うちはセックスレスだからダメな夫婦なのかな」「セックスがしたいけど、夫には言い出せない」など、夫婦の性にはいろいろな悩みが出てきます。それにはコミュニケーションを諦めないことが一番の解決法。まずは夫に心を開いて接することから始めてみましょう。

ふたりがしっかりと自立した心で向き合っているなら、セックスレスで愛情が失われることはありません。性にとらわれず、夫婦の幸せはふたりのあり方で決まることを忘れないでくださいね。

幸せ夫婦コラムニスト ひろた かおり



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この記事のライター

「自分の人生は自分で決める」がモットー。難病の自分を支えてくれた夫との生活が幸せに続くように、と強く心に誓い日々を生きる。

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