セックスレス つらい… 夫を誘ったら「女として見られない」と言われた【夫婦問題お悩み相談室 #26】

セックスレス つらい… 夫を誘ったら「女として見られない」と言われた【夫婦問題お悩み相談室 #26】

セックスレス問題に悩む妻は少なくありません。出産をきっかけにして、住まい環境や寝室事情など、セックスレスとなる原因はそれぞれですが、「女として認められないようで寂しい」という本音も見え隠れしています。今回は、夫婦カウンセラーの観点から、おもに心構えやメンタル面についてお話したいと思います。


【お悩み】 セックスを再開したいと思い誘ったのですが「家族になってしまって女として見られない」と夫に言われてしまいました。このまま一生セックスなしはイヤです。

子育てがひと段落し、夫との時間も大切にしたいと思うようになりました。長い間セックスレスだったので、そろそろ再開したいなと、さりげなく誘ったのですが夫からの反応は薄く…。ストレートに伝えても「家族になってしまって女性として見られない」と言われてしまいました。ショックです。このまま一生セックスなしの生活は考えられません。どうしたらいいでしょうか。 (Bさん・45歳)

男女で異なるセックスに対する考え方

ご主人との生活を大切にしたい、もっと仲良くしたいと考えていたのに、「女として見られない」と拒否されるのはとてもショックですよね。

カウンセリングの現場でも、「子どもが生まれてからセックスレスになってしまいました」「子どもがほしいのに、夫はまったくその気になってくれません」「私は性欲があるのに、夫は淡白です」など、セックスレスに関する妻からの悩みをよく聞きます。

セッションの際「男女の脳の違い」についてよくお話するのですが、セックスに対する考え方も、男女で異なるようです。
男性は、もともと狩猟体質で、子孫繁栄の本能が組み込まれています。自分と同じ血を受け継いだ子どもを大勢残したいという本能があるため、セックスは子作りのための手段。一方、女性は受け身で、受精によって胎内で時間をかけて生命を育みます。
男女の身体の造りもそのようにできていますよね。

男性は女性が考える以上にシャイでデリケートなところがあり、「そんな気分じゃない」とか「面倒だからイヤ」といった妻からのちょっとした言葉に深く傷つき、セックスに対して積極的になれずにいるケースや、家事育児に忙しくしている妻から、長い間、性生活を拒否され続け、自信を失っているケースもあります。

セックスはコミュニケーションのひとつ

セックスという行為は、相手があってこそ成り立つもの。つまりコミュニケーションのひとつです。長い間セックスレスだったのに、こちら側の準備が整い、セックスを望むようになったからといって、いきなり相手にセックスを強要しても、言われた方は心の準備ができていません。無理強いしても、心の通いあうセックスは望めません。

Bさん夫婦がセックスレスになってしまった原因は何でしょう。夫婦間で誤解や勘違いなどはないですか。もしあったとしたら、誤解を解く必要があります。

Bさんの本当の思いは、「夫との時間をもっと大切にしたい」ということです。「セックスをする」ことに焦点をあてると、頭の中はそのことでいっぱいになってしまい、「夫ともっと仲良くなりたい。スキンシップをとりたい」という本質を見失ってしまいます。
また、自分の思いを通そうと、「このままではイヤだ!!」「セックスして!!」と叫び続けるのは逆効果です。望んでいる方向とは違う方向に進んでしまうので気をつけましょう。

本質を見失い、本末転倒にならないように

私が引き受けたカウンセリングで、以前こんなことがありました。
子どもが欲しくて、「妊活」に熱心に取り組んでいたご夫婦なのですが、経済的・精神的な負担が続き、ご主人が「僕は精子マシーンじゃない」と訴え、妊活を拒否するようになりました。

もともとの考えを振り返ってみると、「ふたりの間に赤ちゃんがほしいね」という素朴でシンプルな気持ちからスタートしたはずです。それなのに、受精にばかりに考えが集中してしまったのです。

そこで、夫婦それぞれの思いや男女の考え方の違いなどをお伝えするうちに、何が本当に大切なことなのか気づき、お互いに対して優しい気持ちが持てるようになり、ふたりの関係は穏やかになりました。
すると、受精が目的だったセックスから、お互いを思いやる自然体のセックスができるようになったのです。もしかしたら、愛のあるセックスによって赤ちゃんが授かるかもしれません。

一方、こちらとはまったく逆で、夫婦間に溝が入り、互いに相いれず「妊活離婚」にまで発展してしまうケースもありました。

これは、妊活の例ですが、本末転倒にならないよう、「何が大切なのか」を忘れずに時間を味方につけて、あせらず、ゆっくり取り組んでほしいと思います。

二人にとっての快適なコミュニケーションを

「家族になってしまって、女として見られない」と言われてしまったのであれば、女性として見てもらえるような工夫と努力は必要かもしれません。
まずは、二人の距離が近くなるための環境やシーンを整えることからスタートしましょう。

寝室はリラックスできる空間ですか?

美味しい料理とお酒、女性らしい身だしなみ、室内の照明や香りなど、工夫の余地はいろいろあります。新たに夫婦関係を築くような心構えで取り組んでみてください。
具体的なテクニックや会話法は、プロの意見を取り入れると効果的かもしれません

夫婦間のコミュニケーションのとり方は千差万別です。自分たちにフィットする方法で、ふたりだけの快適なスキンシップ&セックスライフを送ってくださいね。

夫婦問題カウンセラー 渡辺里佳



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この記事のライター

夫婦問題カウンセラーとして、結婚・離婚・夫婦に関するコラム記事を発信、電話カウンセリングのボイスマルシェでも活動している。

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