「夫源病(ふげんびょう)」とは? 特徴と対処法【幸せ夫婦コミュニケーション術 #81】

「夫源病(ふげんびょう)」とは? 特徴と対処法【幸せ夫婦コミュニケーション術 #81】

「夫源病」という言葉を聞いたことはありませんか? 夫が原因で起こる体調不良で、夫と一緒に居ると頭痛がしたり動悸が激しくなったり、ひどくなるとうつ病まで引き起こすことがあります。夫がいないときは平気なのに、夫がいると途端に発症する身体の不調、「夫源病」についてご紹介します。


「夫源病」は夫が原因の病気

「夫源病」とは、その名のとおり夫が原因で起こる体の不調を指します。

・夫が帰宅する時間になると動悸が激しくなる
・夫の無神経な言動を目にすると顔ののぼせや体のほてりを感じる
・夫と同じ空間にいるとイライラが耐えない、気分がふさぐ
・夫がいないときは何も不調はない

など、夫の存在によるストレスが原因の病気で、最初は「更年期障害かしら」かと思い受診したら実は夫源病だった、という妻が増えているといいます。

「夫源病」とは医学的な病名ではなく、中高年の夫婦問題などに詳しい石蔵文信医師が命名したものです。

「夫が出張に行くとわかると気分が晴れる」や「夫が飲み会の日は嬉しくなる」など、夫がいないときは不調が改善されるのが特徴で、ストレスが表面化するタイミングで「夫が原因では」と気がつく人も多いようです。

「夫源病」になりやすい夫の特徴

妻を「夫源病」にする夫には、どんな特徴があるのでしょうか。

・外面はいいが、家では不機嫌
・家事や育児に協力的ではない
・感謝はせず文句が多い
・常に上から目線でものを言う
・「妻は夫に従って当然」と思っている

など、俗に言う「亭主関白」タイプの夫が当てはまります。

「誰のおかげで生活ができていると思っているんだ」などの言葉を平気で吐くモラハラ夫やDV夫も、妻にとっては大きなストレスですね。

「夫源病」になりやすい妻の特徴

では、「夫源病」になりやすいのはどんな妻なのでしょうか。

・責任感が強く、つい我慢する
・几帳面で真面目な性格
・「良妻賢母であらねば」と思っている
・感情を表に出すのが苦手
・世間体が気になる

など、「夫が意見を言いやすい妻」であることがわかります。

特にモラハラ夫と暮らしていると「私はダメな人間だ」と無意識に思い込んでしまい、無理を重ねていつの間にか「夫源病」になっている、ということもあるようです。

夫に口答えするのが怖かったり、理不尽なことを言われてもつい我慢してしまったりと、夫と対等な関係を築けていない妻が「夫源病」になりやすいといえます。

「夫源病」で離婚まで発展することも

最初は何となく肩が凝っているなと感じたり、イライラが収まらないなと思ったりしていたことが、どんどん悪化していくのが「夫源病」です。

夫に怒鳴られて動悸がし、唾が飲み込みづらくなるなど、自分で「これはおかしい」と自覚できたら早めに対処することが大切です。

「夫源病」は、放置しておくとうつ病や自律神経失調症などの深刻な病につながることもあります。

また、夫といるときの身体の不快感に耐えられずに離婚を考えるケースもあります。

もし自分が「夫源病」だと感じたら、すぐに改善する方法を考えましょう。

「夫源病」の対処法

「夫源病」は夫が原因の病なので、夫との関係を良くすることが何よりの解決法ですが、いきなりは難しいことが多々あります。少しずつでいいので、夫と距離を取り、心と体の安定をはかりましょう。

【対策その1】「プチ別居」をしてみる

夫に「少しの間ひとりになりたい」と伝え、家を出て別々に過ごすのが「プチ別居」です。

家を出ると言うと「家事はどうするんだ」など文句を言われるかもしれませんが、「このままじゃ私がダメになりそう」ときちんと伝えましょう。これまで従順だった妻ほど、突然の申し出に夫は驚きますが、「そこまで追い詰めていたのか」と自覚させる良い機会にもなります。

家を出るときは、必ず身を寄せる先を確保しておくこと、何も言わずに飛び出すのは避けることに気をつけ、戻ってくることが前提であると夫に伝えるのを忘れずにいましょう。

【対策その2】「言い合い」をする

我慢していることがストレスなら、思い切って夫とケンカすることも改善のきっかけになることがあります。

言い合いを避けるのは、後が怖いからですよね。気まずくなるのが嫌、冷たく当たられるのが嫌と思っていては、夫はいつまでもこちらの気持ちに気が付きません。

「おい、洗濯物はいつになったら取り込むんだ」と言われたら、「たまには代わってくれると助かるんだけど」と提案してみましょう。「それはお前の仕事だろう」と返されたらイラッとしますが、思い切って「何でも押し付けないで!」と感情を爆発させたって、決して悪いことではありません。

言い合いは、夫が自分の振る舞いを見直し、妻の思いを知る機会になります。ぶつけてみることで夫の目が覚める可能性もあります。

【対策その3】感情のデトックスをする

ひとりではどうにもならないときは、信用できる友人に話したり、専門家に相談したり、外部に頼ることを考えましょう。

いつも我慢することが当然になると、感情に蓋ができてしまいます。怒りや悲しみは、発散させないといつまでも心に淀みを作り、それが夫とのコミュニケーションを阻害することにもなります。

つらいときは、夫以外の人間でも良いから打ち明ける場を持つこと。気持ちが落ち着けば、冷静に夫のことを考えることもできるでしょう。

家庭の不和を人に知られることは、恥でも何でもありません。その上で良い策が得られることも多くあります。

感情のデトックスは、「夫源病」には大切な対処法です。


夫が原因で不調になるなんて、夫婦として悲しいことですよね。ですが、身体が悲鳴をあげているのに良い関係は築けません。今の生活を変えて、外出する機会を増やしたり没頭できる趣味を見つけたりと、心のケアをしっかり考えましょう。

イライラの原因や不満は伝えることが、夫にとってもプラスになります。関係の悪化を恐れず、自分のために夫と向き合う勇気を持ちたいですね。

…ちなみに…妻源病という言葉もあります。自分が夫にそんな態度をしていないか省みてくださいね。ある日突然、離婚届を突き付けられるかもしれませんよ。

幸せ夫婦コラムニスト ひろた かおり



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この記事のライター

「自分の人生は自分で決める」がモットー。難病の自分を支えてくれた夫との生活が幸せに続くように、と強く心に誓い日々を生きる。

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