隠し事は絶対ダメ? 夫婦は何でも話さないといけないのでしょうか【夫婦問題お悩み相談室 #24】

隠し事は絶対ダメ? 夫婦は何でも話さないといけないのでしょうか【夫婦問題お悩み相談室 #24】

結婚して夫婦になると、他人同士の間柄から一番近しい関係になります。あなたのお宅では、夫婦で何でも話し合っていますか?「夫婦になったら、すべてをオープンにしないといけないの?」「結婚したら夫婦の関係はどうなるの?」そんな疑問にお答えします。


【お悩み】夫は、私にすべてを話すよう強要します。でも私は、すべてを話す必要はないと思っています。夫婦になったら、なんでも包み隠さず話さなくてはいけないのでしょうか?

夫はなんでも私に話したがります。だからなのか、私にもすべて話すように求めます。私は夫といえども他人だし、何もかも話す必要はないと思っています。夫にそう伝えると「言えないようなやましいことがあるのか」と言われます。基本的に聞かれたことは答えますが、それでも言いたくないことはあります。私の方がおかしいのでしょうか? (Iさん・41歳)

話すことに焦点をあてず、問題の本質を考える

ふたりが一緒になるとき、こんな話し合いをする夫婦がいます。

【パターン1】
「信頼関係があるから、お互いに詮索しあうのはやめようね」と言って、お互いに探り合わないように約束する。

【パターン2】
「結婚したら隠し事はやめて、何でも言おうね」と言って、すべて何でも話し合うことにする。

こうした決めごとに、「良い・悪い」や「正しい・間違い」はありませんし、結婚したら、「こうすべき」「こうあらねば」という縛りはありません。
ふたりで話し合って決めたルールなら、それを実践すればいいだけなのですが、たとえルールや決まりを作っても、環境や関係の変化によって、守り続けることができるかどうかはわかりません。人の心は変わりますし、相手の心を縛ることもできませんよね。ルールや約束に縛られると、関係が気まずくなることがあります。環境や状況に合わせて、臨機応変に対応する柔軟さを持ちたいものです。

夫婦は隠し事をしないで、すべて話すべきというのがご主人の考えのようですが、私個人の感想は、夫婦だからといって、包み隠さずすべてを話さなくてはいけないとは思いません。そうすることで幸せに向かうのならいいのですが、そうとは限らないケースもあるからです。

もちろん、なんでも話し合えるのが理想ですが、それは信頼関係があってこそ。

そもそも無口な人とおしゃべりな人と、個人差もあります。「話すのは苦手」という人にとっては、話すこと自体が苦痛かもしれません。

今回、“なんでも包み隠さず話す”ということに焦点が当たっていますが、問題は、そこにあるのではなく、別なところにありそうです。

ご主人の本当の気持ちとは…

それでは、ご主人の気持ちを探ってみましょう。

なぜ、ご主人は、妻に何でも話すよう求めるのでしょうか?
ご主人はなぜ、「やましいことでもあるのか」と言うのでしょう?

パートナーのことを全面的に信用していれば、「やましいことがあるのか」という言葉は出てきません。信頼関係があれば、相手のことを詮索する必要がないからです。

往々にして、妻は夫のすべてを知りたがり、おしゃべりな傾向にあるのですが、Iさんの場合は、ちょっと違うようです。
もしかしたら、ご主人はIさんのことが心配なのかもしれません。または、寂しく感じているのかも…。ご主人の気持ちの推測にすぎませんが、妻に隠し事をされているような気がして、もっともっと夫婦で話し合いたいと思っているのかもしれません。

ご主人は、Iさんのことが心配で「すべてを知っておきたい」のではないでしょうか。でも、素直に言えないところがあって、刺々しい言い方になっているのかもしれません。
少なくとも、奥さまに関心を寄せていることは間違いないですよね。

夫婦ふたりで居心地のいい関係を創る

夫婦というのは本当に難しい関係です。赤の他人ではあるのですが、他人とも親子とも異なる特別な関係です。夫婦になってふたりの距離が縮まるからこそ、他人同士では得られない信頼関係を得られるのかもしれないですね。

夫婦は上下関係ではなく対等な関係です。

「夫のいうことを聞く」「言いなりになる」「相手に従う」これらは、すべて、対等な関係ではありません。

お互いの良さを認め、補い合って、居心地のいい関係をふたりで創り上げていってほしいと思います。

信頼関係があれば、すべての問題はクリア

Iさんが、ご主人にすべて話したくない理由も考えてみましょう。
なぜ言いたくないのでしょうか?なぜすべてを話さなくていいと思うのか?再確認してみると自分の気持ちが見えてきます。

夫婦は他人同士なので、気遣いが必要です。そして言い方や伝え方も大きく影響します。
「すべて話してほしい」という夫からの提案に対して、「話す必要はない」とバッサリ反論すると、相手はムキになります。ザワザワした負の感情が湧いてきて攻撃的になります。

夫婦で、「話せ」「話さない」の問答が続いても、解決しないどころか、感情的な言い合いになってしまいます。自分の考えを主張して、相手をコントロールしようとすると、どうしても無理が生じてしまうのです。

Iさんがご主人の気持ちに寄り添い、不安な気持ちを汲んであげることできっとご主人も変わってくるはずです。
そのためには、Iさん自身が自信を持って、ゆったりと接してくださいね。
夫婦間の絆が深まれば、自然とパートナーの話に耳を傾けたくなり、こちらからも話をしたくなりますよ。

夫婦問題カウンセラー 渡辺里佳



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この記事のライター

夫婦問題カウンセラーとして、結婚・離婚・夫婦に関するコラム記事を発信、電話カウンセリングのボイスマルシェでも活動している。

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