養育費をケチる夫… 夫婦で子育ての価値観が違う時は?【夫婦問題お悩み相談室 #22】

養育費をケチる夫… 夫婦で子育ての価値観が違う時は?【夫婦問題お悩み相談室 #22】

子どもがいると、育児・教育方針などで、夫婦間で考え方がぶつかることがあります。そんなときは、どうしたらいいのでしょう。我が子を思う気持ちは同じでも、考え方は人それぞれです。今回は、子どもにかけるお金に関して、夫婦で子育ての価値観が異なるケースについて取り上げました。


【お悩み】子どものことは可愛がってくれる夫ですが、金銭に対してはシビアで、子育てにあまりお金をかけたがりません…。

【お悩み】習い事をさせてもらったり誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントなどをもらったことのない夫は、子どもたちにお金をかけることを嫌います。私には、幸せな誕生日やクリスマスの記憶があり、子どものイベントや行事は大切だと思っています。また、子どもがやりたがることはやらせてあげたいと思っています。どうしたら夫に子どもにお金をかける大切さをわかってもらえるでしょうか。(Kさん・37歳)

教育方針に「正しい・間違い」はない

Kさんのご主人は、我が子のことは可愛いがっているのですね。
それは、世界中どの親も同じ。自分の血を継いだ分身なのですから、可愛くて当たり前ですよね。

のびのびと育てたい。
習い事は何でもさせたい。
安心安全の環境で育てたい。
田舎で野生児のように育てたい。
洗練された刺激的な環境が大事。
本人にやりたいようにさせたい。


など、教育方針は家庭によっていろいろです。

夫婦問題カウンセリングを行っている私のところには、教育方針を巡って夫婦喧嘩が絶えず、相談に見える方も少なくありません。

「私の方が正しいと思うのですが」
「私の言っていることは間違っているでしょうか」


そう訴える方も多いのですが、教育方針に「正しい・間違いはない」というのが私の考えです。

人は、教育以外にも、家庭や学校の環境や家族、先生、友人など人との関わり、書籍、音楽など文化に接しながら、さまざまな影響を受けながら生きていきます。将来のことは誰にも予測できませんし、誰もジャッジはできないと思うのです。やり方に正否はなく、子ども自身が自分らしさを発揮して生きていくことができれば、それがいちばんなのではないでしょうか。

我が子を大切に育てたい思いは共通

さて、Bさんのケースですが、お金の使い方に関して夫婦で意見が異なるのですね。

夫婦はもともと他人同士ですから、それまでの生育歴や環境によって、考え方が異なることは往々にしてあります。むしろぴったり同じ方が珍しいでしょう。金銭感覚や価値観もひとりひとり違います。

教育方針で意見が異なるときは、話し合いしかありません。
感情論で話し合うと、喧嘩になってしまいます。言い争いが始まると、ますますエスカレートして、本来の目的を見失ってしまいます。何にも代えがたい我が子の存在。大切に育てたいという思いは、ふたりとも共通しているのですから、お互いにそのことを認めた上で、我が子をどう育てていきたいのかを冷静に話し合ってほしいと思います。

どんな大人になってほしいと望んでいますか

Bさんが大切にしたいことを改めて考えてみてください。

子どもの頃、家族に誕生日を祝ってもらったり、プレゼントをもらったりすることが、Bさんにとって、とても幸せな時間だったのですね。具体的には、どのように嬉しく感じたのでしょうか。習い事をしたことで、どのようないい影響があったのでしょう。

Bさんが考える育児で大切なことを、ご主人に丁寧に説明することで、理解が得られるかもしれません。家族からの愛情を感じたのだとしたら、その幸せな思いを得るために、どのくらいのお金が必要なのか、それは、お金をかけなくてはできないことなのかなどを検討する必要があります。

「子どもがやりたがることはやらせてあげたい」という気持ちもわかりますが、お金には限りがありますし、子どもの言いなりになるのではなく、親の思いや限度額も明確にしたいところです。

お金をかけることが育児に最善ということはありません。目先のことだけに囚われるのではなく、我が子にはどんな大人になってほしいのか、親の気持ちの押し付けになっている部分はないかも含め、育児を長期的に捉えてほしいと思います。

夫婦の思いを一致させることこそ大切

理想は、夫婦で育児方針を一致させることです。そうでないと、子どもが混乱してしまうからです。そのためには、妥協しなければならないところもあるかもしれませんが、大きな目で見ると、そのことで大きな支障になることはないでしょう。むしろ、夫婦の意見が合わず、絶えず育児方針を巡って喧嘩ばかりしている居心地の悪い家庭の方が問題で、子どもに悪影響を与えてしまうでしょう。
夫婦で意見が違ってもいいのです。話し合って解決する姿を子どもに見せることこそが大事です。
今後も決めなければならないことがいろいろ起こりますが、子ども自身が、イキイキと楽しそうにしていること、集中していることは何かを知り、見守り応援するのが親の役割なのだと思います。

今は成人しましたが、私にとって、ふたりの子どもの子育て期はあっという間でした。子どもは、大きくなると、自ら意見や希望を話すようになります。本来育児は楽しいものです。夫婦が穏やかに話し合える関係性を維持することに意識を向け、親自身も楽しんで、のびのび大らかに子育てをしてくださいね。

夫婦問題カウンセラー 渡辺里佳



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この記事のライター

夫婦問題カウンセラーとして、結婚・離婚・夫婦に関するコラム記事を発信、電話カウンセリングのボイスマルシェでも活動している。

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