“LGBT”友人が同性愛をカミングアウトどう接すれば?【アラフォーからの性教育 Q&A#13】

“LGBT”友人が同性愛をカミングアウトどう接すれば?【アラフォーからの性教育 Q&A#13】

性的マイノリティの方々の情報が世の中に出てくるようになりました。しかし、LGBTの友人がいるという方は少ないのではないでしょうか?告白することはとても勇気がいることです。勇気をもって伝えてくれた友人にどう接すればいいか。変な偏見を持つことなく、友人として大切に関係を育みたいですよね。そんなヒントを教えていただきます。


Q.友人からレズビアンであると告白されました。正直戸惑っている自分がいます。情けないです。

最近友人からレズビアンだと告白されました。それを聞いて正直戸惑ってしまっている自分がいます。私は独身ですが恋愛対象は男性です。別に彼女から告白されたわけではないのですが、ふたりで旅行に行ったり飲みに行ったりするのは、どうなのかな?と思ってしまったり…。今まで通りに接すればいいと思えば思うほどぎこちなくなり…こんな自分が情けないです。どうしたらいいでしょうか。

自分の気持ちを見つめて友達を思う

つい先日、勝間和代さんが女性との交際を宣言をされて大きな話題になりました。最近では自治体によっては同性カップルへの権利への配慮もされていきています。一クラス(30名前後)に一人くらいLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の人がいるというデータもあるくらい、じつは身近なものでもあります。

今回のご相談では、ご友人がレズビアンだったと知り戸惑っている、ということですが、それは自分の気持ちを改めて見つめるいい機会だと私は思います。戸惑うことは当たり前です。それは自分の育った環境の中でつくられた価値観が大きく影響していることも原因としてあります。セクシャリティだけでなく、持って生まれた個性は100人いたら、100通りですからそのことをまずはきちんと認めて、自分の持っている戸惑いの原因をしっかりと見ていきましょう。

そして、改めて友達として彼女のことを思う気持ちを考えてみるといいと思います。ご本人は「情けない」と、仰ってますがまったくそんなことはありません。持ってはいけない感情や感覚というのは基本的にはないはずです。それを表に出すかどうかは別として。感じるのはどうしようもありません。その上で、自分の心にある感情にきちんと寄り添うことができたときに、いろんなものが見えてくるはずです。

自分がもし逆の立場だったとしたら

自分自身はマジョリティ(大多数)の中にいるけれど、もしも自分がマイノリティ(少数)だとしたら、どんな気持ちなのかということをニュートラルにとらえてみるコトはとても大切だと思っています。自分が当たり前にたとえば「甘いものが大好き!」と思っていても、周りの人は甘いものが苦手な人ばかり…、どう感じますか?お土産を持って行く時でもそんな小さな出来事で、戸惑いや違和感を感じることがあるはずです。

マイノリティの方たちはいつも違和感を感じているということも含め、マジョリティでいることが正しさでもないし、間違ってもいないということを考えてみるチャンスにも繋がりますね。日本人って、どこかいつも「多数決」で決めてしまっていませんか?民主主義だから当然と言われてしまうかもしれませんが、それはとても悔しい事だと私は思っています。

もし多数決で決まったとしても少数の声をきちんと聴く世の中でないと、「良いか、悪いか」という2極だけになってしまいますよね。そんな社会環境に小さなころから身を置き、教育を受けているのですから、多様な考えや生き方、マイノリティなどをフラットに受け入れられるか、といえばそれは難しいのが現実だと思います。(もちろん個性によると思います。私はなんでも受け入れちゃう派です笑)

だからこそ、相談者さんのお友達は考える機会を与えてくれた大切な方、と言えると思います。

セクシャリティを超えた「人を好きになる」「人を愛すること」

これからの時代はセクシャリテイを超えて「人を好きになる」「人を愛する」ことを自由に選択する時代にもなっていくのだと思います。だからこそ、人間同士の本質的なお付き合いが求められると思います。例えば、このご友人に少しの違和感を覚えたその気持ちを伝えることもいいと思います。正直にね。

きっと質問者さんは単純に“驚いた”んだと思うんです。自分の経験のなかで触れてこなかった価値観との出会いだったということを友人だからこそ、語り合えたら、きっと新しい扉が開くようにも思います。勇気はいるかもしれないけれど、お友たちとしてこれからもいろんな経験を共にしたい気持ちがあるならば、そこに触れていくことができるとさらにご友人とより良い関係性が作れると思います。そもそもご友人がご相談者さんにどんな気持ちで告白したのか?生半可な気持ちではなかったと思います。その気持ちを大切にして、ご自身も偽りない気持ちを伝えることが、人間同士尊重し合うということではないでしょうか。

人を好きになることに、理由があるときとないときがあるように、ご友人もそうではないでしょうか?無性に惹かれる友人っていますよね。人間的に好きなことと恋愛で好きなことの違いとともに、そこにセクシャリティがあるか、どうか?その感覚は人によってさまざまですが、友人として今お友だちを好きであるという思いを見つめ直してみると、何かが変わってくると思います。

自分の人生を生きることを大切に

人生ではたくさんの人と出逢いますよね。そしてその出会った人との会話や経験が自分の人生を彩ってくれるのです。今回の事で新しい彩りが生まれたと思います。戸惑いや葛藤の経験は初めは少し暗い色だったとしても必ず温かい人生の経験になっていきます。

そのためにもフランクにいろんなことを話してみたり、書籍も多数発売されていますので、ぜひお読みいただきながら彼女の人生に触れていくことで自分自身の人生を考えることになると思います。

あなたの人生を生きること。ここをブレずに大切に彼女の生き方と自分の生き方に触れて、笑顔の時間を創り上げていってほしいと思います。

助産師・バースセラピストやまがたてるえ



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この記事のライター

等身大の母から伝える「いのち・こころ・からだ」をテーマとした講演、お話し会や、雑誌などがメディアにも取り上げられている。

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