【#FocusOn】「35歳からわたしが輝くために捨てるもの」著者イラストレーター松尾たいこさんインタビュー<前半>

【#FocusOn】「35歳からわたしが輝くために捨てるもの」著者イラストレーター松尾たいこさんインタビュー<前半>

Bramanoli編集部が気になっているヒト・モノ・コト等を紹介するFocusOn(フォーカスオン)。こんにちは編集デスク和氣です。今回は人気イラストレーター松尾たいこさんの著書を読んで感銘を受けご本人にインタビューしてきました!丁寧に慎重に言葉を紡ぐ松尾さんは本当に素敵な大人の女性でした。こんな風に年齢を重ねたい!前半です。


全員に好かれるのなんてムリ。だったら好きな人・共感できる人と繋がって時間を共有したい

今、毎日ブログを更新しているんですが、自分の生活や考えていることを書くようになったのって、東日本大震災の時からなんです。当時ものすごく衝撃を受けて悲しくて辛くて怯えていて。でもそんな風に私が暗い気持ちでいても何も現状が変わるわけではない。ちゃんと気分転換して元気になって自分ができることをやるようにしようって美容院に行ったんです。そしてそれをツイッターに書いたんですね。そうしたらかなりキツイ口調で批判してくる人がいたんです。「こんな大変な時にお前はなにをしているんだ」って。

すごく傷つきました。でも同時に怒りが湧いてきたんですね。「私が書かないからってなにも考えていないわけじゃないって。見える所だけで判断してほしくないって」そんな気持ちを率直にブログに書きました。人からどんな風に思われるのか、とか批判的なコメントをされることを怖がっていた私が自分の想いをそんな風に書いたのは初めてだったと思います。

そうしたら、同調してくれる好意的なコメントがたくさん届いたんです。それで気が付きました。「どんな内容を書いても批判してくる人はしてくる。私を嫌いな人は嫌いなんだ。全員に好かれるなんて無理なんだ」って。そう考えたらなんとなく楽になって。だったら私を好きでいてくれる、共感してくれる人と繋がっていこうって思ったんです。だってそのほうが絶対楽しいですもん。

それからは、自分の毎日のいろんなことを素直に書いていくようになりました。そのなかで、一昨年ブータンを旅して、いろんな刺激を受けたんです。ブータンの人たちが話す言葉が私の胸にすごく響いて。例えば「自分が幸せじゃないと人を幸せにすることはできない」とか。当たり前のことかもしれないけれど、しみじみと感じるところがありました。

それで、そういう言葉を紹介するような本を出したいなあって知り合いの編集者に相談したんです。そうしたら、その方が、そこに私の思い・生き方を絡めて書いたらいいんじゃないかって言ってくれたんです。

暗かった10代、つまらなかった20代・30代前半

私は10代の頃両親が離婚したりしたこともあって、すごくコンプレックスを持った人間になってしまって、暗い青春時代を過ごしました。全然自分に自信が持てなくて。20代も楽しくないなって思いながら会社勤めをしていました。そんななか、あるきっかけがあって32歳で上京してイラストの学校に入ってイラストレーターになったんです。ものすごく遅咲きなんです。

イラストレーターになることは小学生の頃の私の夢でした。ですが、だんだん大人になるにつれて、田舎の私の周りにはイラストレーターなんてやっている人はいないし、そんな職業は誰にでもなれるわけじゃないんだって勝手に諦めていました。そして夢を忘れて暗い学生生活を送っていました。

そんな暗黒時代の私に今、言ってあげたいんです。「大丈夫!こんな時代は一瞬で終わって何十年か経ったら好きなイラストの仕事をしていつも笑っているよ」って。

10代って本当に世界が狭いじゃないですか。学校という狭い世界で生きていてそこからはじかれたらもう終わり。でも、まったくそんなことはないって大人になった私は知ってます。でもそんな風に思えない10代や、もしかしたら勝手に自分の可能性を決めつけて諦めちゃってる20代、30代、40代の人たちもいるかもしれない。だからそんな私の体験を書くことで勇気づけられる人がいるんじゃないかなあって思ったんです。

それで『35歳からわたしが輝くために捨てるもの』(かんき出版)を出版することになりました。

ある男性の言葉がきっかけで退社を決意

上京するきっかけになったのは、仕事のできる男性の先輩が会社を辞める理由を「こんな風になりたいと思う男性の先輩がこの会社にいないから」って言ったことです。それでハッとなりました。「私にもそんな女性の先輩いない」って。それで「辞めよう!」って思いました。「辞めて一度だけでも好きなことしよう!」って。

その時、幼い頃のイラストレーターの夢を思い出していました。「私はやっぱり絵が描きたい」って。「だから絵の勉強をしよう!」と。でも別に当時はイラストレーターになりたいなんて思ってませんでした。とにかく「絵の勉強がしたい」って、周りの人たちに言ってまわったんです。

そうしたらいろんな情報をくれる人がいて。セツ・モードセミナーという学校は年齢も何も関係なく、くじ引きで入学することができるって教えてくれました。その話を聞いて「それだ!」ってすぐに有給をとって、くじ引きするためだけに上京しました(笑)それで合格を引き当ててすぐに会社に辞表を出しました。あとはもう突き進むだけでしたね。不安は一切ありませんでした。

初めて自分の意志で決断したことだから迷いも不安もなかった

そんな風に思いきることができたのは“生まれて初めて誰の意志でもない自分の意志で決断したから”だと思います。それまでは周りの言いなりでした。高校受験も「先生がこのあたりがいいんじゃないかって言うから」とか、就職も「広島で就職するならこの企業が一番いいんじゃないか」とか。

「上京して、セツ・モードセミナーに入って絵の勉強をする」ということはすべて私が自分の意志で決めたことです。それに10年ちょっと働いてきてある程度まとまったお金を持っていたので、人に頼ることなく実行することができたのもすごく大きかったと思います。自立ですね。自立しているからこそ、自分の意志で自由に思い通りに決断することができる。

あとは、自分の頭のなかだけでグルグル考えていたらできなかったと思います。自分の頭で考えられることって限界があるんですよね。私はいろんな周りの人たちに話すことでセツ・モードセミナーを知ることができた。そもそもはじめは「通信教育でいいや」って思ってたんです(笑)それを友人に話したら「絵ってその環境のなかに身を置いて空気感を感じながら勉強することが大切なんじゃないの?」って言われたんです。それで「ああそうか!」って。本当にいい良い友人を持ちました(笑)そんな経験から私は、今なにかを感じたり、やりたいなって思うことがあったら、とにかく周りの人に伝えるようにしています。そうすることで思いもよらないヒントや助言をもらえることがあるんです。なんでも自分で抱え込まずに周りの人に伝えるということがとても大切だって思います。

後半へ続く▶▶▶

▼松尾たいこさんオリジナル連載▼

若さへの執着なんて捨てちゃおう!【松尾たいこ連載#01 40代を自由に楽しく】


モヤッとを捨てればストレスもなくなる!【松尾たいこ連載#02 40代を自由に楽しく】

【プロフィール】
松尾たいこ アーティスト/イラストレーター
広島県呉市生まれ。1995年、11年間勤めた地元の自動車会社を辞め32歳で上京。セツ・モード・セミナーに入学、1998年からイラストレーターに転身。大手企業広告や六本木ヒルズなどのグッズを手がける。これまで300冊近い本の表紙イラストを担当。横山秀夫「クライマーズ・ハイ」カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」など。共著に、江國香織との共著「ふりむく」角田光代との共著「Presents」など。さらに著書に「東京お遍路ゆる散歩」「クローゼットがはちきれそうなのに着る服がない!」などがある。
2014年からは福井で陶器作品の制作をスタート。現在、東京・軽井沢・福井で三拠点生活を送る。

*公式ブログ*
軽やかHAPPY LIFE!
旅するように暮らす私とファッションと


*公式サイト*

35歳からわたしが輝くために捨てるもの

¥ 1,512

約10年の会社勤務を経て、32歳だった95年に上京。セツ・モードセミナーに入学し、98年よりフリーのイラストレーターとなった著者。 イラストレーターのキャリアのスタートは遅いが、現在はアジアを代表するアーティストとして活躍。 子どもの頃から虚弱体質、両親の離婚、本人の離婚経験など挫折も多かった。 そんな彼女が、30歳を過ぎてからの人生が輝きだしたのは、いろいろなものを手放したから。 まず、最初に手放したのは、大手企業会社員という安定した生活。 本書では手放す・捨てるというキーワードに合わせて、第一線で活躍できる理由をはじめ、軽やかにムリなく生きていくため、歳を重ねていくための方法を教えます。



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