小学生の娘への性教育 どう伝えたらいいのでしょうか…【アラフォーからの性教育 Q&A#3】

小学生の娘への性教育 どう伝えたらいいのでしょうか…【アラフォーからの性教育 Q&A#3】

アラフォーからの性教育第3回目は小学5年生の娘さんへの性教育をどうしたらいいか悩んでいるママからのご相談です。自分も親から性教育を受けていない、だからどうしたらいいのか分からない、という女性は多いと思います。そんなお悩みをお持ちのママ達へ。看護師でありバースセラピストのやまがたてるえさんに教えていただきます。


小学5年生になる娘に性教育をしなければと思っているのですが、正直、恥ずかしいしどうしたらいいのかわかりません。

【お悩み】小学5年生の娘が最近胸も膨らみ始め、おりものも出るようになってきました。そろそろ生理が始まるかも…と思い、性教育をきちんとしなきゃ、と思っているのですが、私自身、母親からそういった話をされたことがないので、どうしたらいいのかわかりません。正直恥ずかしい気持ちもあります。変な風に捉えられて余計な刺激になっても嫌だし…。いったいどうしたらいいのでしょうか?

ライフスキルとしての性の健康教育を

小学生のお嬢さんがいらっしゃる親御さんなら誰しもが考えることになる性教育。私たちが受けてきた教育を振り返ってみてください。

1回目のコラムにも書かせていただきましたが、なんとなく閉鎖的でコソコソと隠して伝えるモノのようなニュアンスがあるのが性教育です。ここの部分をぜひお嬢さんにお伝えするとともに一緒にフレームを変えていっていただきたいです。私もPTAの親御さんに向けた講演活動のなかでもココの部分を大切にしています。

実は性教育って、生きるための「ライフスキル」の一つなんです。自分自身の人生を俯瞰して見てみる「ライフデザイン」はキャリア教育でも必須のものですが、その時にライフサイクルという部分での自分の体の変化を知らずに「ライフデザイン」をすることは難しいです。自分自身がどんな人生を創り上げたいか? そのなかでパートナーをを持つか、持たないか? 子どもを産むか、産まないか? それは自分自身の長い人生を充実させるためにも必要な視点です。そのためにこれから性成長を迎える自分の体のことをしっかりと知ることは素晴らしい事だということを、胸をはってお嬢さんに伝えていきましょう。そして性教育という言葉よりも「性の健康教育」という言葉を使って、性教育とは健康に人生を生きるための知識であり、その知識を疾患予防の視点も含めて実践するものであるということを伝えていきましょう。

月経は健康なサインとしてポジティブなイメージを

月経(生理)について、まずはどんなイメージをもっているか? ということも大きく左右してきます。まずは親御さん自身がどんな風に月経をとらえていらっしゃいますか?

「しんどい、キツイ、痛い、毎月寝込んでしまう。本当に辛い事しかない…」というケースもあるかもしれませんよね。そのまま小学5年生のお嬢さんに伝えたらどうでしょうか? きっと「生理って、辛くてめんどくさいものなんだ。嫌だな…」と、感じてしまい、「これから閉経を迎えるまでそんな辛いものと毎月のように付き合うのか…」と、極端な話「女に生まれなければよかった」なんてことを考えてしまうこともあるかもしれません。

親御さんが月経痛が辛くても何かしら対処をして毎月をすごされていることや、女性ホルモンが女性の美しさと健康を守るために分泌されていること、月経は毎月のデトックスにもつながること、そして何より「健康のサイン」のチェックができるということも含めて大人になるために健康な体の成長を迎えられる大切な出来事と伝えていきましょう。

戸惑う思春期の脳

女性ホルモンの分泌が少しずつ増えていくことで、子ども達も思春期という大きな成長を迎えます。つい1年前までは何でもニコニコしていた子が急にドアを「バタン!」と閉めたり「ママ!うざい!」と急にキレてしまったり、朝、起こしても起こしても中々起きてこれなかったりすることもあるかもしれません。

それは実は脳が大きく変化し始めるときであり、その成長は大人に成長するにあたり非常に重要なものになります。今は親である私たちにも思春期がありましたよね。その時を思い出してみてくださいね。よくある話しで父親を嫌悪しはじめることが多くあります。これも性ホルモンの影響によるものでもあり、またDNAからも異性の親を避けるような行動をとることも組み込まれたシステムであるそうです。大きく変化を迎えることが起こるこの思春期をその子自身が成長するために必要な戸惑いの時期だと思ってくださいね。

子どもに伝えることで自分が知ること

お嬢さんに伝えるときに自分がどんな風に初潮を迎えたか? 自分が月経のときはどんなナプキンを使っているか? どんな風にすごしているか? などについて、一緒に語り合うことと同時に「ママに月経があったからあなたを授かることができたのよ」。なんてお話しもしてみてくださいね。その時にお嬢さんがお子さんを産むか、産まないか?「生んでみたいと思う?」なんて聞いてみることはいいと思います。

逆に「絶対生んでね!」はNGワード。産む、産まないはその人自身の人権にかかわるものです。なので大切に扱ってくださいね。ママ自身の体験談を子どもに伝えることは子どもにとって、とても重要なものになります。

「私は恥ずかしくて全然話せない・・・」という方はぜひ初経教育にまつわる本をお子様に手渡してみてください。その時にぜひ自分自身も目を通して一緒に学んでみてください。また、自分自身の月経についてもフォーカスしてしばらく検診など受けていなければ、ぜひ受診をして「ママはこうやって健康をチェックしているよ!」と伝えてみてください。

「これから検診にいくよ」と伝えることをきっかけに月経について話をするのもいいかもしれません。自分自身の健康にフォーカスする姿勢をみせることがお子さんの性の健康にも繋がっていくはずです! ぜひ、同じ女性として生まれた立場でいろんなお話しをお嬢さんとしてみてくださいね。

助産師・バースセラピストやまがたてるえ



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この記事のライター

等身大の母から伝える「いのち・こころ・からだ」をテーマとした講演、お話し会や、雑誌などがメディアにも取り上げられている。

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