膣内が硬くなる!? 年齢とともに変化するデリケートゾーン『ちつのトリセツ 劣化はとまる』著者 原田純さんインタビュー

膣内が硬くなる!? 年齢とともに変化するデリケートゾーン『ちつのトリセツ 劣化はとまる』著者 原田純さんインタビュー

年齢とともに膣が硬くなる…なんてこと、ご存知でしたか? 最近ではセックスをしない人たちも増えてきていますが、そうすると膣の老化はさらに加速していくらしいんです。目から鱗どころか衝撃が走りまくる、日本初の“ちつケア”入門書『ちつのトリセツ 劣化はとまる』。自らを実験台に書き上げた著者、原田純さんにお話を伺いました。


デリケートゾーン向上委員会 #5 専門家に聞くデリケートゾーンのケア方法

今回お話を聞いたのは… 『ちつのトリセツ 劣化はとまる』 著者 原田純さん

『ちつのトリセツ 劣化はとまる』
著者 原田純さん


1954年、東京都生まれ。編集者。15歳で和光学園高校中退。1980年、長女出産。印刷会社に勤務ののち、職業訓練校で学び、版下製作会社に勤務。1989年、径書房に入社。現在、径書房代表取締役。アーユルヴェーダ本の出版に伴い、助産師・鍼灸師・看護師のたつのゆりこさんに出会い、『ちつのトリセツ』を執筆することになる。本書の指導・監修はたつのゆりこさんが務める。

▼径書房

『ちつのトリセツ 劣化はとまる』を書くことになった助産師たつのゆりこさんとの出会い

アーユルヴェーダの本をつくっていた時に、アーユルヴェーダ学会の講演があったんです。私は行けなくてスタッフに行ってもらったんですが、そしたら「原田さんおもしろいことを聞いてきました! 女性は 10 個あるすべての穴をケアしなきゃいけないらしいんです」って報告を受けて。「なんだそれ?」って興味をもって。すぐにたつのさんにアポをとってお会いすることにしました。それが、本の冒頭の部分です。

本当に衝撃でしたよ…目や耳、鼻、口、お尻の穴…なんかはまだわかりますが、膣まで⁉ って(笑)。たつのさんに真面目にズバズバ言われる話は、衝撃以上のものを私に与えました。何らかの形でこの話を世に出したい! 出さねば! と、たつのさんへの取材を繰り返していったんです。

本にも書いていますが、私は典型的な日本人女性ですから、デリケートゾーンのことは口に出してはいけないし、恥ずかしいものだと思っていました。だから正直、たつのさんと会った当初は話を聞いても嫌悪感の方が強かった。でもね、知れば知るほど、これはまずい! 多くの国の女性が当たり前に知っていることを日本人女性は何も知らない! しかしこのまま知らないと大変なことになる! と思いました。

当初は何人かモニターさんを募って、たつのさんから教えていただいた膣ケアをしてもらい、どうだったか感想を聞いて、本を仕上げていこうと思ったんですが、よくよく考えたらそんなことしてくれる人、そうはいませんよね(笑)。だってたつのさんから直接話を聞いて「このままじゃまずい!」って強烈に思った私でさえ、膣ケアをスタートさせることに躊躇があったんですもん。

それで自分を実験台にしてそれを記録しようと決めたんです。60歳を過ぎた私だったからできたと思います。50歳代だったらさすがにねえ…読者の方も生々しく感じちゃいますよね(笑)。

日本人女性は異常なほど自分のデリケートゾーンに関して無知

デリケートゾーンについて勉強していくうちに、日本人女性は世界の中でも異常なほどデリケートゾーンに関する知識がないんだと気が付き唖然としました。そういうことを知らないふりして見ないようにして上品ぶっているんですよね。でもそれじゃダメです。大人なら正しい知識をもったうえで上品でいるべきです。無知で上品ぶってどうするんだって話です。

フランスやイタリア、アメリカなんかでは潤滑ジェルや膣ケアのためのオイルなどが当たり前にコンビニやドラッグストアの目のつくところに並んでいます。特にフランスはすごいですよ。産後の膣ケアも徹底していて、子宮や膀胱などが落ちてこないように支える役目を持っている骨盤底筋を鍛える教室に、必ず通うようになっているんです。それはなぜか? よくセックスで“ゆるい”とか“しまりが悪い”なんて言いますけど、これ、骨盤底筋の劣化によることもひとつ原因としてあるんです。

骨盤底筋は膣を引き締めたり緩めたりすることに関わっていて、お尻の穴も一緒です。なので骨盤底筋が劣化して働きが悪くなると、尿漏れはもちろんですが、便が漏れてしまったりもするんです。さらに怖いのは膣から子宮や膀胱などが飛び出してくることです。支えが弱まるので臓器が膣から出てきちゃうんですよ! 怖いですよね…。しかもこういった症状が出る可能性をもつ女性はなんと60%以上! 日本人女性の二人に一人以上なんです! 恐ろしすぎますよね…。そんなことにならないように、フランスでは産後、膣ケアのクラスに通うんです。

さらに産後でなくても、異常を感じたら、無料でこのケアを受けることができるんです。本当に進んでますよね。

フランス人はリラックスしたくなったらセックスをする

フランス繋がりでフランス人のセックスの話をしたいと思います。日本人男女のセックスに関する価値観、イメージってどんなものでしょうか? セックスをするとき男性は女性を支配・服従させる、みたいなイメージがありませんか? そして女性は服従する。受け身でいる。自分から誘うこともないし、積極的にセックスを楽しむこともしない。「そんなことをしたら淫乱だって思われるんじゃないか?」と怖がっている。事実、セックスに積極的な女性を、日本人は淫乱認定する風潮がありませんか?

だからでしょう、日本人の男性は「セックスには気合が必要!」と思っていませんかね? そうなると疲れて帰ってきてセックスしたいかというと…めんどくさくなってしまいますよね。女性だって「セックスに対しては受け身じゃなきゃいけない。積極的に気持ちよくなるために自ら動いたりしちゃいけない」と思っていたら、セックスをしたいなんて思わなくなってしまいます。そもそも日本人は男女ともに忙しすぎてクタクタ。それなのに帰ってからまた気合入れて頑張らなきゃいけないなんてね…そう思ったらもう無理ですよね。

ところがですね、フランスではまったく違う。まったく逆なんです。フランス人はリラックスしたいときにセックスするんです! 驚きませんか? ですが、これは科学的に根拠があるんです。実は男性器は、リラックスした時に働く副交感神経が優位な状態じゃないと勃起しないんです。そして射精の瞬間だけ活動的な交感神経が優位になる。そしてその後はまた副交感神経が優位になるんです。なので、セックスのあと男性がすぐ寝ちゃうのはしょうがないってことです(笑)。自然の摂理なんですねー。

しかしどうですか? この違い。リラックスしたいときにセックスをするっていう感覚、日本人にはまったくありませんよね。セックスしてリラックスできるなら、セックスしたいって思いますよね(笑)。だってこんなにストレスフルな社会なんですもん。どうしてここまで日本とフランスはセックスに対する認識が違うのか…それは一重に教育ですよね。性教育が日本はまったくなってない。何十年も変わらない性教育をいまだに続けている。これじゃあ、デリケートゾーンやセックスに関して正しい認識をもつことなんてできないし、日本人のセックスレスはますます加速して、ますます子どもは生まれなくなって人口の減少は続きますよね。

保育園をたくさんつくればみんな子どもを産むはず? そんなわけないですよ。セックスしてないんだもん(笑)。

何もしなければ膣は確実に劣化します

老人が出てくるCMで尿漏れシート…なんてやってますけど、今や20代の女の子でも尿漏れする人が珍しくないんです。なぜか? 骨盤底筋が劣化してしまっているからです。

心当たりがある人はどうしたらいいかというと…それが『ちつのトリセツ 劣化はとまる』のなかで紹介している会陰マッサージと骨盤底筋体操なんです。最初から会陰マッサージをするのは抵抗があるかもしれません。ですからまずは、ご自分のデリケートゾーンをしっかりと観察することから始めてください。そしてどんな状態か確かめてください。確かめるのは一日でも早い方がいいです。とにかくまずは、自分のデリケートゾーンの正常な状態を知る必要があるからです。

基本的になにもしなければどんどん膣は劣化します。ですから、一日も早く知ってください。見て、それから膣の中に指を入れてオイルをつけた膣壁を触ってみる。初めはそこまでで大丈夫です。だんだん慣れてきたら指をさらに奥に入れて子宮口の場所を知っておく。指を入れてすぐに子宮口に指が触るようなら要注意です。すぐにでも骨盤底筋体操を始めないと! 子宮が膣から出てきてしまいます。

私はたつのさんに言われて久々に自分のデリケートゾーンを鏡で見た時、本当にショックでした。以前はぷっくらしていた大陰唇は厚みを失いのっぺりとしていて、大陰唇の奥の小陰唇も小さくクシュッと縮こまっていました…。「これじゃまずい!」と真剣に思いましたよ。

セックスなんていつでもできるって思っていませんか? 甘いです。50代で久々に彼氏ができて、「セックスしようと思ったら痛くてできなかった」なんて話はザラに聞きます。せっかく彼氏ができたのに最初のセックスでそんな状態になって気まずくなって、それっきり…なんて悲しすぎますよね。ですから、今、セックスの予定がなくても、その気が無くてもきちんとケアをし続けることが大切なんです。

カチカチだった私の膣壁は会陰マッサージをし続けたことで弾力を取り戻しました。それどころか、長年の悩みだった酷い便秘も解消しました。今、既に性交痛がある人は一週間毎日、会陰マッサージをしてみてください。必ず変わってきますよ。会陰マッサージのやり方については正しく知っていただかないといけないので、『ちつのトリセツ 劣化はとまる』を読んでいただくか、フランスやスペインなどのYouTubeに模型をつかった会陰マッサージの動画がアップされているので、見てみてもいいかもしれません。ただし、欧米の人たちはか
なり大胆。日本人女性はもう少しソフトに行ってくださいね。

デリケートゾーンのケアをしっかりすると老後も楽しい!

私は今60代です。老後…というほど、落ち着いた状態ではありませんが、まあもう昔で言えば高齢者ですよね。でも、今の人たちはとにかく若い! だけど…若いのは心や外見だけだったりしないでしょうか? カラダの方はどうですか? 日本は長寿大国と言われていますが健康寿命はそれほど長くない。10年以上、なんらかの病気に悩まされながら生きていかなきゃいけないっていうんです。そんなの嫌じゃないですか。

生きるんだったら元気に楽しく生きたい! そう思いませんか? そのために、会陰マッサージ、骨盤底筋体操を一日でも早く行って欲しいと思います。先ほどお話しましたが、私はこれらを行うことで、長年苦しめられていた酷い便秘がなくなり、若い頃から悩んでいた冷え性も改善。さらに子宮下垂も改善し、直腸瘤は完治! 頭痛・肩こり・腰痛もほとんどなくなったんです。明らかに30、40、50 代より今が一番体調がいいんですよ。

老化は止められない、今からどんどん年老いて、カラダの不調は増えていくばかりって思っていませんか? そうじゃないんです。正しく膣をケアしてあげれば、どんどんカラダは応えてくれて本来の正常な状態に戻ってくれます。健康で長生きする。セックスしたいと思った時にすぐにできる。それが最高ですよね(笑)

セックスに対する興味をすっかり失っていた私ですが、膣の状態がよくなったことで機会があればしてみたいな、と思うようになりました。私の周りの60代女性も、同じように自分の膣と向き合うことでセックスに対する興味が湧いてきています。生きることを楽しみ、セックスも楽しむ。そういう女性が一人でも多く増えて欲しいと思っています。

『ちつのトリセツ 劣化はとまる』

著:原田純
監修:たつのゆりこ
価格:1,400円(税別)
出版社:径書房





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この記事のライター

女性を、内側から幸せに。デリケートゾーンセルフケア商品のリーディングカンパニーとして、女性の繊細な悩みと真摯に向き合っています。

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