仮面夫婦のメリット・デメリット 離婚前に考えたいこと【幸せ夫婦コミュニケーション術 #39】

仮面夫婦のメリット・デメリット 離婚前に考えたいこと【幸せ夫婦コミュニケーション術 #39】

このまま仮面夫婦を続けるくらいなら、離婚した方が楽になれるかも。そう思う妻は多いでしょう。仮面夫婦は確かにデメリットの方が目立ちますが、それでも離婚は避けた方が良い場合もあります。離婚してから後悔しても後の祭り、踏み留まる勇気も大切です。


仮面夫婦は嫌 離婚したい でも子どもがいる場合は

外面はラブラブな夫婦を演じても、家庭内では冷え切った関係のふたり。一緒にいても、時間の無駄なのでは・・・と思うのは当然のことです。離婚すれば新しい男性にも出会えるし、何よりこんな窮屈な生活から解放されます。ですが、離婚してしまえばそれで丸く収まるのかと言えば、そうはならないケースがあります。それが子どもの存在です。

仮面夫婦であっても、子どもにとってはふたりとも大切な親。離婚するにあたっては、親権や養育費の問題など、クリアしなければならない問題がたくさんあります。もちろん、子どもがいることが仮面夫婦を無理に続けなくてはいけない理由にはなりませんが、離婚によって片方の親と引き離される子どもはいわば被害者です。仮面夫婦を続けている中には、子どものために力を合わせることで何とか家庭を保っている、というところも多くあります。

女性によっては、子どもを引き取りたくても経済力がない、離れ離れになるくらいなら、と夫との婚姻関係を我慢して続けている人もいるでしょう。夫婦としては正常な形でなくても、子どもがいるおかげで自分も「妻」という立場を守っていられる場合もあります。

仮面夫婦になっても離婚しないメリットはある?

仮面夫婦であっても夫婦には変わりません。なので、例えば夫が会社員の場合は、年末調整のときに配偶者控除を受けられます。また、普通の暮らしでも夫婦なら割引があったりと得をする場面は多いでしょう。

もしパートなど短時間労働で収入がわずかしかない妻の場合は、離婚すると生活費に困る可能性があります。仮面夫婦であっても生活費を家に入れている男性は多く、安定した暮らしを送れることもメリットです。

夫側はどうでしょうか。既婚というステータスを失いたくないために仮面夫婦を続けている場合もあるし、極端な例では妻を身の回りを世話をしてくれる便利な存在と割り切っている人もいます。独身に戻って煩わしい家事などに悩まされるくらいなら、愛情のない妻でもいる方が良いと考えるのですね。そのため、生活に必要なお金は渡すけれど、お互いに干渉しないので自分の時間を十分に確保した暮らしを送れるメリットがあります。

憎しみ合って仮面夫婦をしているわけではない?

10年ほど仮面夫婦を続けているある妻は、「夫のことは好きでもないけど嫌いでもない。でも、長年一緒に暮らしているので生活のリズムもわかってるし、ストレスのない暮らしで気に入っている」と言います。夫のことが嫌いで仕方ないなら離婚を考えますが、生活のパートナーとしては問題がないという場合は、独身に戻るよりあえて仮面夫婦として生きていく方が楽なこともあります。

また、夫側の意見では「妻に愛情はないけど、子どもにとっては良い母親だし、離婚して親権が取れたとしても自分ひとりじゃ育てられない。ならこのままの方が良い」という声もありました。嫌いだったり憎かったりするほどの感情がないなら、仮面夫婦も耐えられるというわけです。

確かに、本来の夫婦の姿はお互いに愛情を持ち、思いやりと慈しみのあるあたたかい絆で結ばれていることが理想です。ですが、それぞれの存在を認めることができ、愛情が欠けていても生活には支障がないときも、夫婦という関係を続けることはできます。

仮面夫婦 最大のデメリットは心が麻痺すること

それでも、仮面夫婦にはデメリットの方が多いのが現実です。愛のある夫婦なら、結婚記念日やお互いの誕生日を祝ったり、旅行に出かけて楽しい思い出を作ったりと、幸せな時間を過ごすことができます。仮面夫婦は、自発的に夫婦として行動することがないので、そのような情の通った記憶を作ることができません。

また、どんなに外面を取り繕っていても、あまりにお互いのプライベートを把握していない、話していてもどこか違和感を覚えるなど、勘の良い人には仮面夫婦であることがバレる可能性が高いのも事実です。夫が出世したことを知らず、いつまでも安物のネクタイを買っていたことで夫が同僚に不審がられた例もあります。自分たちは気が付かなくても、他人から見ればどこかおかしな夫婦であることは、親や親戚にも同様に心配されるでしょう。

最大のデメリットは、そうやって本来の夫婦の姿から遠ざかることで、心が麻痺してしまうことです。ふたりで分かち合うべき感謝や感動などが消えてしまえば、心はあたたかい気持ちを感じる機会を失います。冷めた空気が当たり前になると、人間らしい感情まで徐々に奪われるのですね。仮面夫婦の問題は、関係のあり方以外にも心に及ぼす影響も考える必要があるのではないでしょうか。

幸せ夫婦コラムニスト ひろた かおり



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この記事のライター

「自分の人生は自分で決める」がモットー。難病の自分を支えてくれた夫との生活が幸せに続くように、と強く心に誓い日々を生きる。

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